2011年11月アーカイブ

窓ガラスを通して

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今日の写真は CCD の搭載がすべて終った後に窓ガラスを載せて封印した様子を撮ったものです.封印直後に撮影しました.この窓ガラスは以前にも書きましたが,厚みは 37mm もあります.真空容器の中はもちろん真空状態になってしまうので,大気圧で割れてしまうのを防ぐためにこれほど厚くなっています.(YU)

CCD への配線

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今日は先週の組み立て中に撮影された写真の紹介です.作業している人の手が伸びる先に,干した昆布のようにたくさんのびるものがあると思います.これは CCD の裏面に接続されているフレキシブルケーブルで反対側にコネクタが接続されています.CCD の数が多いのでケーブルも多く,取り回しがとても大変でした.(YU)

助っ人来日

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IMG_2233 (1).jpgハワイ観測所から強力な助っ人がやって来ました.ソフトウエアエンジニアです.彼はこれまで FMOS 制御のソフト開発に携わっており,ハワイ観測所の観測を支援するシステムと観測装置 (FMOS) の制御計算機をつなぐソフトを開発して来ました.今度は HSC の制御計算機と観測所の計算機システムを仲良くさせるためにしばらく滞在して開発を進めます.(YU)

真空引き中

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現在は真空容器の中の空気をターボ分子ポンプで抜き取っています.真空ポンプは前にも紹介しましたが,紺色の真空容器の左横にある赤と白の箱です.銀色の配管で真空容器と接続されています.蓋を閉めたばかりの初回は,前の説明の通り,約一週間かけて目標の真空度に到達させます.真空にすることで対流による熱交換を断ちます.(YU)

Dewar 組み立て (2)

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前回に引き続き,今回(11/18)も真空容器 (Dewar) を組み立てました.側面から電極を出すのですが,中の基板とひとつひとつつなげながら蓋を閉めていきます.蓋を閉めてしまえばホコリも怖くないので,クリーン度の高い部屋から出して(それでもクリーンルーム内ですが)作業しやすい場所に移動しました.(YU)

Dewar 組み立て

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現在,国立天文台三鷹キャンパスで組み立て中の Hyper Suprime-Cam (HSC) のカメラ部の Dewar (真空容器:動画最後に見える紺色の円筒容器)の組み立ての様子を紹介します.
光を感じる CCD 面が下向きにむいた状態で内部の回路の接続を行っているところから始まります.その作業が完了してから,外枠や冷凍機などを載せています.昨日の作業の最後には,受光面が上を向き,ガラス窓の上に金属の蓋を閉めました.(YU)
この三日間に渡って行われた CCD と CCD を読み出す FEE ボード の接続の様子もパラパラマンガにしてみました.作業している人の動きも面白いですが,徐々に Dewar の中に増えるボードの様子も注目です.(YU)

電子回路への結線

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先週はCCDを焦点面に配置しました。今週は、焦点面の裏側に配置する電子回路への接続を行なっています。CCDと回路をつなぐコネクターは米Airborn社の0.635 mmピッチ65ピンのものです。小型高密度なため、取り扱いに気を使います。このため、全コネクターのかん合にはCCDの搭載と同じくらいの時間がかかります(SM)。
全 CCD インストール作業の各工程で写真を撮り続けました.その画像を使ってコマ送り動画を作ってみましたので,今日はそれを公開します.1分ちょっとで終ってしまいますが,5日間かけて作業しました.(YU)
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5日目の11/11(Fri)、予定通りCCD全数(116個)の搭載が完了しました。ようやくここまで来ました。

青っぽいCCDと黒っぽいCCDの2種類があるように見えます。反射防止膜コーティングのロットの違いを反映していますが、感度曲線を計測するとほとんど違いは見られません(SM)。

CCD搭載四日目

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4日目(11/10 Thu)でこちらの端まで到達しました。この図でいうと南の端ですね。残りおよそ30個、順調に行けばあと一日で完了です。

保護用のカバーを設置してしまったので、今日はすべてのCCDをお見せ出来なくて残念です(SM)。

CCD搭載三日目

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3日目の11/09 (Wed)は午後に一本行い12個を搭載して、ここまで来ました。

今のところ電気的な試験に引っかかった素子はありません。順調と言えましょう(SM)。

CCD搭載二日目

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CCD搭載作業二日目の段階(2011/11/8)でここまで来ました。およそ半分です。1時間半で12個のペース。これを一本として一日3本が集中できる限界に近いですね(SM)。

CCD搭載開始

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昨日の午後からCCDの搭載を開始しました。今回は練習ではなくて、いよいよ本番です。予定通り19個載せたところで、初日は作業終了となりました(SM)。

筒頂内環への搭載

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ロボットにつかまれた HSC ユニットは,すばる望遠鏡の先端であるトップリングを越え,スパイダーに支えられた主焦点位置まで運ばれます.その後,センサーなどを使い慎重に筒頂内環に差し込みます.差し込まれている様子が今日のコマ送り動画です.(YK, YU)

一部乱れる動画を修正しました.
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今日の写真は TUE 階のロボットと,ドームを自由に行き来できるロボットの受け渡しの様子です.写真左が TUE 階で,TUE 階から黄色いロボットに HSC 用主焦点ユニット POpt2 が押し出されています.そして,迎えに来た上から吊られている黄色いロボットによって主焦点に運ばれていきます.(FU, YU)

TUE 階

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すばる望遠鏡では主焦点に搭載する装置をトップユニットと呼んでいます.現在,(光学主焦点ユニット, 赤外主焦点ユニット, 可視カセグレン副鏡,赤外カセグレン副鏡,光学ナスミス副鏡;参考:すばる望遠鏡4つの焦点)合計5つのトップユニットが運用中で,そして今回,HSC が取り付けられる光学主焦点ユニット2 (HSC ユニットとも呼ばれます.) が加わりました.
写真はそのトップユニットを収容する部屋の様子です.これから黄色いロボットで背の高い光学主焦点ユニット2をつかんで,すばる望遠鏡の主焦点位置に搭載しにいきます.(FU, YU)

望遠鏡の上から

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昨日の望遠鏡搭載試験の写真だとすぐには分かりませんが, HSC をつかんでいる黄色いロボットは高さおよそ20mのところにあります.そこから見下ろした写真が今日の写真です.真ん中より左上に見える穴空きのグレーが FEU の動画などで見えていた FEU の台車です.左に見える青い筐体がすばる望遠鏡の主鏡部分です.人が点に見える,そんな高所に全部でおよそ 3t の HSC を搭載するのは大変な作業なので,現在練習しています.明日から交換の様子を紹介したいと思います.(YU)