数分以上の長時間露光をする時は、天体位置のずれを逐次検出して、望遠鏡の指向方向を微調整していきます。このようなシステムをオートガイダーと呼びます。現在その試験が進んでいます。左写真は、擬似星を作る光源(銀色の筒・Kawa博士設計)をデュワー下に設置したところです。スカートのような遮光布の中にこの装置が入っていました。
オートガイダー専用のCCDがデュワーの中に4個入れられています。ガイドに使用する星の像ができる付近だけデータを読み出すと、左図のような絵が得られます。右の方に星が写っているのが分かりますか?上の方にテール引いているのは、読み出し中もシャッターを閉じていないからです。位置測定に影響がないことは、確認してあります。数秒に1回読み出して、ピーク位置を検出し、前回からの差を求めて補正します。これで安定した像が得られるわけです。(SM)
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