今日はややマニアックな更新です.
天文業界では撮影した画像に様々な情報を一緒に記録することが多いです.これを FITS ヘッダと呼んでいます.観測時刻,積分時間,観測場所等々の情報と共に,CCD の位置を表す情報や,その位置が天球面上のどの位置に対応するかを表す情報も記録されます(World Coordinate System; WCS).この情報をもとに専門の画像表示ソフト(たとえば ds9)を使うと画像表示ソフトが適切に表示する場所を決めてくれます.実際にいれた値が正しければ,現在の CCD のレイアウトと同様の画像が見えるはずなのですがどうでしょうか?オレンジ色の部分が CCD の入っている部分で,青が CCD の入っていない部分です.東西に欠けた部分がありますが,ここはオートガイド用の CCD なので別に扱います.大丈夫そうに見えます?(YU)
ちなみに先日の記事で紹介したソフトは高速描画を追求した専用ソフトです.今回表示するために使ったソフトは高機能な業界標準ソフトです.一長一短があります.
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